バイクタイヤ各メーカーのキャラクター

せっかくの連休が雨ですね。日本全国一体何人のライダーが落ち込んでいいることでしょう。心中お察しいたします。

さて、モトフリークは毎日毎日タイヤ交換をしているわけですが、そんな日々の作業の中で感じた僕のインプレやライダーの意見をメーカーごとに纏めるとこんな感じ。というのを書いてみます。

ほぼ参考にならない冗談みたいなものですが、雨天の暇つぶしにでもなれば幸いです。

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京
熱血・スポーティーでイタズラっ子な走り屋。やや中二病。

「ライダーならもっとアクセル開けろよ!」とタイヤからライダーに司令が下るような熱いイタリアン的短距離走選手。 ツーリングタイヤのエンジェルGTでさえスポーティーなハンドリングになるあたりは、やっぱりピレリ。

こう言うピレリ君タイプと「ピンポンダッシュ」をすると、みるみるエスカレートして後で先生に呼び出されるという、大変不幸な結果となりやすいイタズラっ子。

公道での飛ばし過ぎは禁物だ!!!

ツーリング・スポーツ・ハイグリップと基本的にどのカテゴリーもおしゃべりな印象。またかなり短い間隔で「タイヤ温まって来たぜ!」「 いまグリップしてるぞ開けろ!」「ヤベェ、滑りだした!」と情報量の嵐。そんなところもスプリンター的性格。

かっ飛ばすライダーには丁度テンポが合う会話になるが、300~500kmでは無く500~1000km以上レベルの長距離ツーリングライダーになると「少しマシンガントークでウザいかな?」と思うかもしれない。

少し大きな路面の荒れは吸収しやすく、小さな荒れからくるタイヤノイズはやや大きめかもしれない。

ムラっ気の有る天才肌だが、なぜか寡黙なメッツラー君と仲よし。ひょっとして血縁歓迎が?!、、、と言う大人の事情が有るかもしれない。

 

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京

質実剛健で・仕事が出来る・無口で気が利く部下。古風で男臭い彼に最近異変が!

全体的にガッチリ・シッカリとした作りでドイツ職人のこだわりがタイヤの形になったような品(しな)。ピレリの様なあからさまなアピール感が有るわけでは無いが、ふと気がつくとやっぱりシッカリと仕事をしている。

夏にメッツラーに交換して「そんなに良いかなぁ?」と思い、秋に「特に不満は無いけどよく走るなぁ」と思い、冬に「うわ、全然夏と変わらない仕事してる。スゲェぞコイツ!!!」とロングタームでやっとその凄さとこだわりを理解できる、深みのある大人のタイヤ。

例えるなら、ふと気がついた上司が「メッツラー君、そんなに影で仕事しててくれたんなら言ってくれよ、一杯くらいごちそうしたのに!」と上司さえも驚く真面目さと寡黙さ。

ただ性格に関しては「タイヤ作りやバイクライディングは、こうあるべき!!!」というようなこだわりが強く伝わって来るあたり、バイクで言うとBMWに通じるものを感じるので、合う人と合わない人は意外とハッキリするかもしれない。

違う理由だけど「BMWは迷ったらメッツラー!」なんて意見もちらほら。さすが同じドイツ人。

前作スポルテックM5やロードテックZ8・Z8Mと違い、スポルテックM7RRやレーステックRRあたりからピレリの様にしなやかモチモチ感が出てきて、少し口数も増えてきた感じ。

特に最新作のロードテック01(ゼロワン)にその傾向が強い。

ゼロワンであってもハンドリングはあくまでもニュートラルで、ピレリの様に強いスポーツ感や落ち着きの無さはあまり感じない安定君。特にゼロワンは少し大き目な路面の荒れを吸収しやすく、小さな荒れからくるタイヤノイズはやや大きめかもしれない。

ちなみに、もし次に「スポルテックM9RR」なるタイヤが出てきたら、もっとピレリらしいモチモチ・ポヨポヨ感になるのでは?と勝手に想像している。

地味な真面目君だがピレリ君と仲良し。ひょっとして血縁歓迎が?!

 

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京

実用性と耐久性に優れた秀才タイプの優等生。時どき上から目線が珠に瑕。

ミシュラン君はスクータータイヤからハイグリップ・レースタイヤに至るまで、全体的にクセがなく耐久性もトップクラスで、実に使い勝手の良い実用性満載の秀才タイプのタイヤ作りが得意。

真面目が故にかつて従来のバイアスタイヤより一層高速性能等が上回る「ラジアルタイヤを発明」するに至る。さすが勉強家のミシュラン君。

そんなミシュラン君はピンポンダッシュに燃えている落ち着きの無いピレリ君を横目に「ふ、コレだから子供は、、、」とニヒルに笑っている。

が、しかし!

本当はピレリが気になって仕方が無いんじゃ無いのか?と思わせる言動をたまに見受けるが、ミシュラン君はプライドが高いからなのか「ピ、ピ、ピ、ピレリ君なんて全然気にしてないですからねっっっ!!!」と、それを極めて強く否定するあたりが怪しい。

本当はピレリにライバル心が有るんじゃぁ無いのかぁ~?!

バイクに例えるとホンダと重なる感じがするバランスタイプで、設計開発陣にやたらと沢山エリートがいそうな感じ

ただし自分で言うだけの事は有り、タイヤの出来はどのジャンルもバランスが良く使いやすい万能タイプ。

そして「迷ったらミシュラン履いとけ!」と言うようなスクーターから大型バイクまで万全のラインナップ。一部、日本特有のビッグスクーターのサイズは無い時が有るカモ。

自分以外全員キライ。

 

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京

タイヤを発明した元祖で「日本ダンロップは」クセが無く性格も優しい。

良くも悪くも尖ったところが無い、日本的なバランスの取れた性格。

特にワルでも優等生でもなくIRC井上君ほどではないが普通の日本人らしい印象。でも少しだけ遠いご先祖様にスコットランド人の血が流れている。

そのスコットランド人のダンロップさんが「ちょっと車輪に巻いたゴムに空気を入れてみようかな?」と思った結果、車輪の性能が一気にワープするという歴史的な大発明をする。

つまり「車輪」ではなく「タイヤを発明」したのはご先祖のダンロップさんと言っても過言では無い。

企業の性格としては、旧車やホーネット250など前後異径タイヤを見捨てること無く作り続けるあたり、良識と優しさが見受けられる。

また決して在庫切れを起こさない「安定供給義務」と言う歴史あるメーカーらしい責任感は「是非ともいたずらっ子のピレリに見習って欲しい!」と思うところ。

「こらピレリ! また宿題忘れただろ!! 放課後職員室へ来い!!!」

基本的に敵や味方はいない。そういえばα10の時はあのメーカーを。最近は13SP君がスパコル君を気にしているカモ、、、。

 

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京

地下足袋屋から世界最大のタイヤメーカーに躍り出た強気の意識高い系

本名は「ブリストン」君であり「ブリストン」と間違われることが多いが、1951年に名前を変えて以来表記間違いに怒るのもいい加減に飽きてきた感じ。

元々は地下足袋屋さん?の出自だが、布足袋の底にゴムを塗って耐水性とグリップアップを実現して大ヒット。

その資金を元にタイヤも作り始め、今やミシュラン・グッドイヤーを追い越してブリヂストンが世界イチと言う、人生何があるのか分からないというサクセスストーリーを地で行くようなメーカー。

そんな過去が有ってか意外と強気な一面があり、日本メーカーの割にはタイヤの性格と価格にも少しばかり強気な一面が有る。例えばスポーツカテゴリーなのにハイグリップタイヤに迫るくらいのグリップが有って、すこし寿命が短い。みたいな、、、。

よく頂く質問に「クセのないタイヤがイイから、日本のタイヤがイイっすよね?」なんてのが有りますが、ダンロップやIRCには当てはまるカモですけど、ブリヂストンには当てはまりづらいような気が、、、。

ただしBT014~S20EVOの頃はまだしもS21やT30EVOは大部ヴィジョンが定まって、グリップ高すぎたり摩耗が早かったりと言ったクセは減ってきた感じがする。

強気の一人勝ち。遠い過去に兄貴分の「アサヒシューズ≒日本足袋株式会社」と血の繋がりが有る。

 

ピレリ・メッツラー・ミシュラン・ダンロップ・ブリヂストン・IRC バイクタイヤ交換東京

優しい・親切・安いと言う、ひたすら真面目な超日本人的性格

そのシンプル過ぎる企業ロゴを見ても分かる通り、一切の虚飾を廃した超日本人的な井上君。

携帯の電池パックの深絞りプレスを世界で初めて成功させ(チタン合金だったっけかな?=冷間加工硬化が起きるから割れやすくて難しい)、あの日産や医療機器のテルモもその技術力に頭が上がらない、墨田区の金型屋「岡野工業株式会社」に近い匂いを感じるのです。

下町工場(こうば)の社長「そろそろ我が社にも企業ロゴが必要なんじゃぁないかな?」って事で、パソコンに詳しい(去年オートSUMを覚えた)社内で一番若い(39)総務のA子さんに、社長「ちょっとキミ、ロゴ作ってくれんかね?」A子さん「え、私ですか?、、、分かりました」と言う妄想。

ってかコレ、ロゴって言うより「ただの字」じゃん!

オレだって、もう少しくらいパソコン詳しいわぁ〜っっっ!!!

さてタイヤに関しては、それはもう戦後から創業している下町のプレス屋がタイヤ作ってるんじゃ無いかと思うくらいのシンプル&生真面目一直線。まぁ本当の創業は大正時代ですけどね、、、。

「クセのないタイヤがイイから、日本のタイヤがイイっすよね?」と言うセリフは、まさに井上君のために有るようなもの。

その真面目さ故にバイアスタイヤの技術力は世界トップレベルで、自転車用タイヤでも世界的な信頼を勝ち取っている。

上記の通りバイアスタイヤの技術力には並々ならぬものがあり、某レースではスーパーコルサなど超一流ラジアルレースタイヤ勢を相手に、カーボンコンパウンド系のバイアスレーシングタイヤ「RX01スペックR」で優勝者を出してしまうなど、ライダーの腕もさることながら井上タイヤの技術力は凄いものが有る訳です。

あの強気な天下のブリヂストン君もその実力を認めているあたり、日本人の本気を感じるメーカーで有る。

そんな井上くんも、最近やっと「RMC810」なるラジアルバイクタイヤを発表。

噂によるとピレリロッソ2のスポーツ性能や、ダンロップのロードスマートシリーズだったけかな?の耐摩耗性を目標に頑張ったらしいです。

まだ乗って無いから分からないですけど、井上君の事ですからきっと素直な良いタイヤを作っているでしょう。

日本人らしく敵は作らないが、意表を突いて強気のブリヂストン君と仲が良い。

 

まぁあまり本気にならず、つらつらっと流し読みしてくだいませ。

 

 

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