ダンロップ「ロードスポーツ2」について
ダンロップのロードスポーツ2が発売されましたね。実際には3月上旬に発売だったんですけど、イロイロ忙しくてご紹介が遅くなりましてすみません。
目標は「性能寿命の長さ」
メーカー詳細はこちら
http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2018/sri/2018_012.html
ハッキリ言って新品タイヤが性能良いのは当たり前です。前作ロードスポーツも素直な良いタイヤでした。
が、、、ライダー諸氏のコメントとしては「寿命が短い」と言うのものが多かった様に思います。この場合の寿命とは「見た目で溝が残っている」という目視上の変化では無く、「溝が減っても性能が落ちづらい」と言う安定感やタフさの事です。
そこらへんはダンロップさんも当然承知しており、新作ロードスポーツ2の命題に「性能寿命の向上←勝手な僕の命名」があるそうです。
たしかにメッツラーやミシュラン、ピレリなど外国勢はそこいら辺が優れている印象があり、ロードスポーツ2が何処まで進化しているのか、かなり楽しみなところであります。
そんな性能寿命維持のため「発熱」や「綺麗な減り方」を実現する以下の技術が採用されています。
表面グリップ、中は発熱!PCL採用
本来タイヤ表面のゴム(トレッドゴム)は走行により揉まれて変形することで発熱します。でもトレッドゴムが減って来れば発熱する部分も減って来るので、タイヤが使い古しではかなり発熱量が減ってきます。
そこてロードスポーツ2は路面に接するトレッドゴムの下に「発熱専用ゴム層」的なものを挟んで、減ってきたタイヤでも速やかなウォームアップを可能としたそうです。
つまり「表面グリップはシリカ系ゴム、中はカーボン系ゴムで発熱」の役割分担。この性質が異なる二種のゴムでより発熱効率を上げていると。
ワイヤーのテンションを変えてグリップ!UFS採用
グリップをアップしつつ耐摩耗性を上げるのに良くイメージされるのが、「真ん中硬くて、端やわらかい!」的なコンパウンドを変える手法が有ります。
たしかこれは50年位前に某日本メーカーが発明して特許をとった記憶があります。違ってたらゴメンナサイ。んで、その特許が切れたから各社も採用したと、、、。
でも、現在は上記以外にもセンターとサイドの特性を変える方法が発明されてまして、そのうちのひとつが「場所によってワイヤーの張力や、隣り合った間隔を広くしたり狭くしたりして、タイヤの剛性バランスを変える。」なんてのがあります。
メッツラーとかピレリが知名度のある技術ですけど、ロードスポーツ2に採用されたUFSもその一種ですかね。ワイヤーの巻き方を工夫して適材適所な特性変化をもたせると。
恩恵としては、接地面積が広くなった場合は、接地面の真ん中は接地圧が落ちて凹みやすいんですけど、UFSでは接地面中心部もしっかり面圧が掛かって、グリップと情報量を確保しているわけですな。結果としてタイヤの減り方も綺麗に成っていくと。
などなどイロイロあって、、、
実は今回、ダンロップの方から直接熱いレクチャーを頂いてからのお話しだったんですけど、正直かなり期待出来る筋の通った説明と内容でした。
一般的に外国製タイヤの方が性能寿命が長い印象をお持ちのライダーが多い気もしますが、ロードスポーツ2が外国勢に勝るとも劣らない寿命を実現出来るのか否か、時をみて再度ブログでお伝えしたいと思います。
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