速く(速度)なりたいなら、早さ(テンポ)が必要だ!
毎日のバイクタイヤ交換でライダーさんと話になるのは、タイヤのことやらサスのこと、ライディングスタイルだったり、会社の愚痴だったり、、、。
でも最も多いのが「どうしたら速く(速度・タイム)なるのか?」と言う話題。
もちろんご来店頂くライダーのレベルは、ビギナーの方からド偉く速い方まで様々です。そんなイロイロなライダーとお話をしたりバイクをメンテナンスさせていただいて気づいたことを幾つか、、、。
まず速さ(速度・タイム)うんぬん以前に、バンクが遅いライダーなら動作を機敏にしたり、バイクのメンテナンスでライダーの司令に対するマシンの反応速度をキープする。と言う基本的な事が全然出来ていないなぁ~と思うライダーが多いです。
速い(速度)と、なぜ難しいのか?
例えば250km/hで走っている新幹線に乗っているとして、なにもやる事が無ければ暇だし怖く無いわけですよ。
対気速度時速1000kmの国際線ジェット機でさえ「ただいまの速度は時速1000km。現地到着まで12時間の予定です。」みたいな機内放送を余裕ぶっこいて聞いていられます。
でもライダーが自分で運転している場合、例えばたった50km/hでも渋滞や歩行者など障害が多ければ、要求される判断や操作のテンポが早くなるから、意外と運転に気を使う事になると。
つまり求められるテンポが速い。
速度に関して言えば100km/hより2倍の200km/hになれば、操作や判断のテンポを最低でも2倍にしないと問題が出るわけです。しかも判断や操作を間違えたらコケる。
そのテンポの速さこそが難しさの原因だと思うわけです。
ジムカーナやトライアル競技なんてのは速度こそ100km/h出る事は少ないと思いますけど、ライダーに要求されるテンポの速さや繊細さはとんでもない無理難題レベルだと思います。間違っても根性一発で走りきれるほど甘い競技ではなさそうです。
だからこそスピードを出す前に練習して済ませておける事、判断速度や操作速度、バンクスピードが大切で、あとはそれにしっかりと答えてくれるバイクの反応速度が大切であると。
つまりメンテナンス!
オフロードやジムカーナは、そこら辺を理解・体得するのにもの凄く役立ちそうだと思うんですけどね、、、。
その他、難しさの犯人
「早さの結果としての速さ」を発揮・実現するには「動きや判断の早さ」を手に入れないといけない訳ですが、バイク側では速度が2倍になると運動エネルギーは2乗に比例して4倍になるし、コーナーの遠心力は速度の3乗に比例して8倍、さらにはホイールやエンジンパーツの回転速度が増加する事によるジャイロ効果も問題にはなってきます。
なにしろ上記の理由で高速時はバイクの制動距離や軽快感が落ちる分、余裕を持って更に早い操作や反応速度を求められる訳です。上記「最低でも」を赤字にしたのはコレが主たる理由です。
まさに問題山積み!
その難しさを楽にするのは、タイヤ・サス・リズム感とメンテナンス
まずはバイクメンテナンス
●アクセルワイヤーやクラッチワイヤー・ブレーキフルードなどはライダーの意思を伝える神経みたいなもの。絶対にシッカリと清掃・潤滑メンテナンスをする事。「クラッチが重くて戻ってくるのも遅い」なんてのは以ての外!
そんなバイクでは重ったるくてリズムが合わない!!!
●チェーンがダメなライダーも多い。特に「みんなが良いオイルだって言ってたのに意外とシフトの入りが良く成らなかったです~」なんてのは、チェーンがダメダメな事が多い。
クラッチレバー・クラッチワイヤー・クラッチ板・シフトペダルの潤滑・エンジンオイル・チェーン・リンクク・スイングアームのなめらかな作動などなど、、、
繋がっている物は全てに影響すると心得ること!
なにしろメンテナンスは基本中の基本。飛ばすならツブせる問題は先にツブしておく事! メンテしてないマシンなら危ないから飛ばさないで、死んじゃうよ?!
人間が処理できる単位時間あたりの仕事量と情報量は限界がある
それを如何にして、マシンと考え方で楽をするか?が大人の勝ち方だと思ってます
タイヤに関して
●タイヤが8分山以下なのにセッティングを出そうと言うのがそもそもの間違い。摩耗損耗による前後ディメンションの変化や挙動がダルく成ったり、ステアリングが切れ込んだりする。もちろん細かいリズムをゆっくりとした大きなリズムに変換する能力も落ちてくる。
消耗・劣化したタイヤでマシンをセッティングするのは害悪でしかない!
サスペンション
これもメンテしなかったりセッティングを間違えると、細かいリズムをゆっくりとした大きなリズムに変換する能力が落ちてくる。
ダラダラと長く書きましたけど、結局ボクが言いたいのは速く成りたいのなら理にかなった練習をして、タイヤ交換やメンテナンスをしましょう! と言う有りがちな一言に成るんですけどね。
このブログ2時間くらいの突貫工事で作り上げたから、時間見て手直しして行くかもです。読みにくかったりするところは勘弁して下さいませませ。
お問い合わせ
〒120-0034
東京都足立区千住1-1-9-1F
TEL 03-6806-2277