ピレリ ロッソコルサ2 10000kmチョイもっている例
いつもモトフリークブログをご覧頂きまして、有難うございます。せっかくの日曜なのに台風で雨なんで、ブログで軽くネタのご提供です。
今回ご紹介するのは、ピレリのロッソコルサ2が10000kmチョイもったS1000RRです。
もちろんこの後にタイヤ交換作業をお受けした訳ですが、正確な距離では無いにしても、ハイグリップタイヤで10000kmチョイもったとの事でしたので、ブログにしてみました。8/21追記(今更思い出したんですけど11000~12000kmとお聞きした記憶が有るような無いような。)
まずは現車を確認
まずタイヤの状態ですけど……ウェアインジケーター(通称スリップサイン)まで、大体ですが最小0.5~最大1.5mmくらい残っている感じでした。
↓前タイヤ全体
↓前タイヤアップ
↓後タイヤ全体
↓後タイヤアップ
写真を見ていただいて分かる通りサーキット走行はされていないですが、ツーリング+軽いスポーツランとの事でしたので、やはりタイヤが長持ちするパターンど真ん中ですね。
でもハイグリップタイヤで10000kmオーバーの方は、この方だけでは無いですよ。モトフリだけでも余裕で数十人以上はいらっしゃいますし。
しかも言うた所でバイクはS1000RRですからね。ガッツリとパワーも車格も有る訳です。ブログをお読みの方は、そこいら辺もご考慮下さいませませ。
タイヤを長く使えるパターン
年間2000台前後以上くらいはタイヤ交換していると思うんですが、そこでライダーさんのお話を伺ってみた結果ですが……
1)軽いスポーツラン
タイヤサイドも距離の内。どツーリングオンリーは乗り方が大人しいイメージと逆で、センター摩耗オンリーなので意外と寿命が短い傾向に感じます。
2)上記1番の逆でセンターも程よく使う
サーキットオンリー・ジムカーナオンリーはサイドが先に減ることが多い。当然使わないセンター分だけ距離が短い。
3)アクセリングやブレーキング、クラッチ操作が丁寧かつ高精度
丁寧かつ高精度な判断でアクセリング、ブレーキングすると、タイヤが路面を蹴って滑る様な事が減ってくるので、寿命が長くなる傾向に感じます。例としてEVなどモーター駆動系の車は、一般的なガソリンエンジンより発進時から低速トルクがガッツリ有るので、発信時にタイヤがスリップしやすくタイヤの開発に苦労したそうです。そこで、よりハイグリップなコンパウンドをテストした所、逆に寿命がアップしたというメーカーの実験結果があります。またベテランライダーがルーキーに比較して、レース終盤までタイヤの状態が良いのも見逃せないポイントでしょう。
4)飛ばす前に温めている
やはりタイヤのウォーミングアップは基本で有り大切です。あとは走っている最中の温度管理。ハイパワーなバイクで好きな時に好きなだけ加速減速していれば、そりゃどんなタイヤだって減りますって。なにしろ冷えて硬いタイヤが路面を蹴る様な操作は、ザクザク欠けるように凄く減ります。
5)空気圧管理、サス、ブレーキ、エンジン、燃調などメンテが良好かつ走行シーンにマッチしている
当然メンテ不足バイクは摩耗が早いです。あとバイクの燃調セッティングが上手いくと、目に見えてグリップが上がる時が有ります。一般の方にはあまり機会が無いとは思いますが、特に2ストだと相当体感しやすい時が有りましたね。もちろんエアフィルター、プラグ交換、エンジンオイル交換、クラッチやチェーンのチェックなど最低限の基本的なメンテは本当に重要です。
6)軽量、低馬力、多気筒
やはり軽量、低馬力で性格がマイルドなエンジンはタイヤが長持ちする印象です。逆にレーシーかつ単気筒や2気筒など、トルク変動が大きいバイクは減りが早そうな印象です。つまりドゥカのハイパワーV2やKTM1290SDRなどは……。
つらつらと色々書いてみましたけど、皆さんも気になった所はデータ取りなどチャレンジされては如何でしょうか?
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