今回は以前よりご質問を多く頂きます、サスペンションセッティングの方法をご紹介したいと思います。

しかし「はいこれはリアの伸びを2クリック緩めて下さい」
などと簡単に書ける事では無いので、サスペンションセッティングその1では先に必要な考え方を書きます。
具体的な対処方法はその2以降で書く予定です。

サグ調整など、まずは最初に以下を熟読して下さい
サスセッティングのやりがちな大失敗
 https://motofreak.jp/?p=2948

サスセッティングの方法 その1
 https://motofreak.jp/?p=4040
サスセッティングの方法 その2
 https://motofreak.jp/?p=4093
サスセッティングの方法 その3
 https://motofreak.jp/?p=4171
サスセッティングの方法 その4
 https://motofreak.jp/?p=4489
バイク豆知識・レビュー一覧
https://motofreak.jp/?cat=4

この方法はどんな方を対象にしているか?

まずこのブログがどのレベルの方を対象にしているのか書きますが、基本的にはサグってなに?とか伸び側減衰ってなに?と言う感じの初心者の方が対象です。

また「オレのサスはトップアウトスプリングが~」とか「AMAスーパークロスジャンプ全伸時の減衰は~」
モトクロスサスペンションセッティング サグ
と言う様な突っ込んだ所は除いて、あくまでも一般論としての基本セッティングを峠やパドックでさっと出せるスピーディーで即応力が有る範囲内とします。

いやトップアウトスプリングは重要だから後半で書くかもですね。

 

サスセッティングの重要度

サスが健康健全で有る事

バネの固さや自由長

プリロード・油面

ダンパー減衰調整
と言うくらいプリロードなどスプリング関係はダンパーより重要でサスの基本だと思います。

ただしスプリング交換や油面などはその場での調整が難しいので、初心者の現場で現実的な手段として
サグ(プリロード)

ダンパー減衰調整
と言う流れで考えて行きます。

 

診察(サグ)は絶対に必要!

セッティングが良く分からずいろんな所を少しイジるものの「サスセッティング地獄」に落ちる方はバイクの「サグ取り」と言う調整や現状を把握する作業をしていない方が多いです。

以下イラストは「あくまでもディフォルメした図」ですからね。フルボトム時の「残ストロークや1G`をどこに決めるか?」なんていうのも一例でしかないので、一般論的な参考としてご覧くだされ。

ロードの競技専用車両なんかは、20mm~30mmくらいの1Gも普通ですしね。だいたい攻め要素が強いバイクほど、伸び側ストロークが少ない印象があります。

あと底付きの位置は車種によって違うので、下記の図はあくまでも「例その1」みたいな参考です。

バイクサスペンション サグ 1G`

↑底付きの位置は車種によって違うので要注意↑

バイクの現状や健康状態を調べずにいきなりセッティングを行うのは、もはや正式な医療では無く、サプリメントや民間医療などと同じ中途半端な行為だと考えます。

サスセッティングを行うには必ず数値化した根拠を用意して基本セッティングを出しましょう。
固いだの柔らかいだのと言う感性に訴えかける繊細な領域は、基本セッティングを出したその後です。

でも基本セッティングが出ていれば大体の方が固いとか柔らかいと言う細かい不満は無く成る様です。それくらい基本セッティングは大切です。

 

サグってなに?

サグとはバイクのあらゆる状態でサスがどれくらい伸びたり縮んでいるかを数値化する計測作業とその調整作業などを言います。まずこのサグをチェックしないとサスセッティングは出来ません!物凄くディフォルメした図ですがこんな感じでイメージ掴めますか?

0G(ゼロジ―)
バイクのシートを掴んで持ち上げると前後のサスが伸びきった状態に成りますがこのサスに荷重が掛からず伸びきった状態を0G(ゼロジ―)と言います。センタースタンドを掛けてリアが浮いた状態がそれに当たります。

サス0G バイクサスペンションセッティングオーバーホール サグ モトフリーク東京

1G(イチジー)
バイクをしっかりと垂直に立ててバイクの自重だけでサスが縮んだ状態を1G(イチジー)と言います。

1G‘(イチジーダッシュ)重要!
しっかりと垂直にたったバイクにライダーや荷物の重さを荷重して沈んだ状態を1G‘(イチジーダッシュ)と言います。まずは図のように3分の1くらい沈んだ状態に成るようプリロードを調整する所からスタートしましょう。

バイクサスペンションセッティング1G‘オーバーホール サグ 0G モトフリーク東京バイクタイヤ交換

 

サスセッティングは
1G‘から始めるのがおすすめ!

サスセッティングは何から始めて良いかわからない場合が有ると思いますがなにはともあれこの1G‘が基本です。

まずは前後サスともプリロードアジャスタでこの1G‘の位置を出して下さい。全てはココから始まります。

だがしかし!

例えば前後1G`を合せたのに、「すごくケツ下がりで、アンダーな症状が出た!」なんて言う場合は、わざと前後の1Gを崩していったり、フロントの突き出しを変えたりとかって言う、意図的な1G`くずしが必要になる場合も有ると。

そういったところが難しい訳ですね。

 

次回セッティングの方法 その2は?
だいぶ長文になりましたので、必要な工具やおすすめケミカルダンパー調整の仕方プリロードで1G‘を調整したのにサスが底付きする理由と対処法など続きを書いていきたいと思います。

ご質問等ございましたら店長 浪崎(なみざき)までご一報ください。

~~~~~~リンク~~~~~~~
 こちらもご覧ください
 バイク豆知識一覧
 https://motofreak.jp/?p=3530
 https://motofreak.jp/?cat=4
 ~~~~~~~~~~~~~~~~

お問い合わせ
〒120-0034
東京都足立区千住1-1-9-1F
TEL 03-6806-2277

https://motofreak.jp

バイクタイヤ激安安売りモトフリーク東京