タイヤの選び方 その2 グリップ・ライフ一覧表

いつもモトフリークブログをご覧いただき
まことに有難う御座います。

先日ブログにてアップしました
「ラジアルバイクタイヤの選び方一覧表」の
反響が非常に大きかった為、
今度は各社ラジアルバイクタイヤの
グリップ・ライフ性能の一覧表を作りました。
タイヤの選び方 各社ラジアルバイクタイヤ一覧
私自身のデータと実際に使用されている
お客様の感想を元にしておりますが、
あくまでも常識的な範囲での使用前提で、
以下の注意書きを守らない場合は
容易にポジションが大きく変化しますので
注意が必要です。
また、あくまでも各ジャンル内における
タイヤ同士での比較と特徴で有る事をご了承下さい。

バイクの重量による得手不得手
タイヤにはバイク重量による得手不得手があり
グリップ・ロングライフ性能に多大な影響を及ぼします。
30%以上ライフが変化する場合も有ります。

温度管理によるライフの変化
タイヤには走行時温度の得手不得手があり
グリップ・ロングライフ性能に多大な影響を及ぼします。
一般論として高温が苦手なシリカ高配合系ツーリングタイヤで
サーキットランするとスポーツタイヤより減りやすい事があります。
また本来高温域が得意なレースタイヤを冷えたまま走りますと、
トレッド面が割れたり欠けたような偏摩耗を起こしやすいです。
ライフに強大な悪影響が有るとお考え下さい。

空気圧が及ぼす影響
タイヤには得意な空気圧が有ります。
一般的に低圧で使用するとグリップが上がりますが、
特にフラッグシップ系で冷間時に低圧使用すると、
極端に寿命が縮まる場合が有りますので要注意です。
50%も寿命が縮まる可能性さへ否定出来ません。

各タイヤの特徴
オンロードタイヤ表
レーシングタイヤ カテゴリー
ダンロップ アンビートン
グリップは良好だが、やや温度依存性有り。
ジムカーナ用RSコンパウンドは峠最速級との噂も、、、。

ブリヂストン R10
グリップ良好だが、ややフロントの摩耗が速い。
大きなサーキットの方が実力を発揮するとの噂も、、、。

ピレリ スーパーコルサV2
グリップより接地感と安心感から来る乗りやすさ。
どんな場所、どんなライダー、どんな競技でも
平均点が極めて高く勝てるタイヤの筆頭格。

メッツラー レーステックK1・K2
スーパーコルサよりハードな乗り味。
レース後半では他のレースタイヤより安定している。
言い換えるとタイヤ損耗時は他のタイヤ使用者より
ハイグリップタイヤを履いている事と同義です。
「超」初心者の場合は、もしかしたら600ccより
1000ccの方が向いているかも。
スーパーコルサと並ぶ勝てるタイヤの筆頭格。

レーシングレプリカタイヤ カテゴリー
ミシュラン パワーカップ
相当なグリップだが、高温時走行が続くと
摩耗が早めな印象が有る。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ピレリ スーパーコルサSP V2
ソフトな接地感と減っても変化しづらいハンドリング。
フロントタイヤがインに向きやすく曲がれる自信を得やすい。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

メッツラー レーステックK3
スーパーコルサV2よりハードな乗り味。
やや温まり辛いが温まると冷め辛く安定している印象。
ドイツらしい実直な縁の下の力持ちタイプで耐久性有り。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ハイグリップカテゴリー
ミシュラン パイロットスーパースポーツ
ミシュランらしいスパッとした軽快なバンク感。
豊富なグリップを誇るが雨天は少々苦手。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ピレリ ディアブロロッソコルサ
グリップ・ライフ性能・温度依存性の低さが
高レベルでバランスしている傑作タイヤ。
リピーター率が異様に高いのも納得の
お買得タイヤの一角を占める。
1200ccクラスくらいまで行けるか?

ダンロップ α13
一度温まるとグリップが非常に良い。
低温時と中温時の2箇所に
やや温度依存性が有るとの噂が、、、。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ブリジストン BT003
他社のハイグリップタイヤより設計が古いが、
意外にもグリップと乗りやすさが良好で
雨天でもそれなりに走れる。
連続スポーツ走行時の摩耗、
特にフロントの摩耗が速い。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

スポーツタイヤカテゴリー
ピレリ ロッソ2
傑作ロッソコルサに隠れて目立たないが、
平均点が高く欠点が無い素晴らしいタイヤ。
誤解を恐れずに言えばパイロットパワー3に似ており、
あらゆる状況で安心感がある。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ミシュラン パイロットパワー3
ミシュランタイヤの最高傑作では無いだろうか?
と密かに思っている。
ツーリングタイヤの懐の広さと
ハイグリップタイヤの良い所取りで、
ロッソ2同様欠点が無く極めて乗りやすい。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ミシュラン パイロットパワー2CT
パワー3が発表されてもなお特に欠点が無く
名タイヤの実力が有るお買得タイヤ。
ソフトな乗り心地や温まりやすさなどから、
「公道用スーパーコルサ」と言ったライダーが居るが
非常に納得した記憶がある。
一度2CTを履いた方は是非ともパワー3も試して頂きたい。
最新タイヤの凄さを実感出来る事請け合いです。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

メッツラー M7RR
スポーツタイヤとハイグリップタイヤの
中間的な特性とグリップで凄く良く出来ている。
雨天や路面の状況変化に強く乗りやすい。
フラッグシップ系より重いバイクや
高温時間が長く続く走行をすると摩耗が進む可能性。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

メッツラー M5
メッツラーらしい質実剛健な作りのスポーツタイヤで、
600ccなど軽量バイクより750cc~1000ccくらいの
バイクやBMWで軽いスポーツランする方にベストマッチ。

ダンロップ ロードスポーツ
グリップ、温度依存性の低さや耐摩耗性と
高次元バランスしており非常に中庸な性格。
穏やかなバンク感で怖くないのも美点。
1200ccくらいまで行けるかな?

ブリジストン S20EVO
ブリジストンらしい昔から変わらない
クセの無いドシッとした実直な乗り味。
しっかりとしたグリップが有るが、
スポーツ走行が多いと摩耗が速い印象。
フロント荷重が多いバイクは苦手との噂も、、、。

ブリジストン BT016PRO
クセが無い安定したブリジストンらしい
往年の名タイヤBT012SSを思い出す走り。
街乗りから軽いスポーツランオールラウンド。
サーキット走行など高負荷高温状態が続くと、
フロントに編摩耗の気配が出てくるとの話も。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ツーリングタイヤカテゴリー
ブリジストン T30
ツーリングスポーツタイヤとは思えない程の
グリップは凄いのだが摩耗が早めなのは玉に瑕か?
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ブリジストン BT023
ツーリングタイヤらしからぬベタッとしたグリップ感。
しかし7分山位からグリップとハンドリングの
変化が大きくなるのが残念。
重量級バイクでも飛ばさなければ減りにくい印象。

ピレリ エンジェルGT
600ccからフラッグシップなど重量級バイクまで
耐摩耗性としなやかさを両立した凄いタイヤ。
ゴロッとしたバンク感だが意外にもサイドの
接地感はしっかりしており峠のスポーツランも安心。

ミシュラン パイロットロード4
ミシュランらしいスパッとしたバンク感と
耐摩耗性を両立しツアラーから
スーパースポーツまで何でもこなす凄いタイヤ。
軽いバイクで飛ばさないライダーなら
20000km走れる可能性は十分に有ります。
ただしフラッグシップ系以上の重量級バイクは
GTバージョンを選んだほうがライフが長いです。

ミシュラン パイロットロード3
「これレインタイヤか?」と思うほどの
サイプの多い見た目通り最強のウェット性を誇る。
サラっとしたコンパウンドに多めのサイプが有るため、
重量級バイクだと少々コシが足りない印象との噂も、、、。
しかしニンジャ1000ccなど軽量スポーツバイクだと
異様なほどのロングライフ性能があり
20000km以上乗ったライダーはザラです。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ピレリ エンジェルST
しなやかさとロングライフを両立した、
新時代ツーリングタイヤの先駆け。
エンジェルGTよりサラっとしたスポーティなバンク感。
1000ccくらいまでのバイクが向いている印象。

ダンロップ ロードスマート2
ロードスポーツ同様グリップ・ライフなどが
高レベルでバランスされクセがないので安心。
「実に日本人っぽいタイヤだなぁ〜」と言う
女性初心者ライダーにもオススメの
とても微笑ましい印象。

メッツラー Z8M
ドイツ企業らしいしっかりとした製品づくりを感じる
非常に実直で縁の下の力持ち的な安心感がある。
BMWを筆頭に重量級ツアラーなどにも負けない
しっかりとしたケース剛性と耐摩耗性が有る印象。

ダンロップ GPR200・300
バイク便御用達の実力派実用重視ラジアル。
GPR200は飾り気のない教習所的乗り味で
ロングツーリングや街乗りライダーに一押し。
このタイヤが前後二万円台で買えるのは奇跡。

打って変わって、GPR300は上位タイヤの様な
セクシーな乗り味が有り価格を超えたお買得タイヤ。
メジャーなタイヤでは無いが非常に良いタイヤです。
FZS600とかニンジャ800などのあまり飛ばさない
ツーリングライダーには面白い穴馬的チョイスだと思います。

以上イロイロと賛否両論有ると思いますが、
今現在ではこのようなポジショニングとなります。
また今後微調整の可能性も残っています。
もし気になったりご質問御座いましたら
モトフリークまで遠慮なくご質問下さい。

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