いつもモトフリークブログを
ご覧頂き有難うございます。
ひきつづきスズキGSX-R1000K3の
「サスペンションオーバーホールその3」
をお送りいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こちらもご参照ください
サスペンションオーバーホール
スズキGSX-R1000K3 その1
http://motofreak.jp/?p=3877
スズキGSX-R1000K3 その2
http://motofreak.jp/?p=3905
サスペンションセッティングの方法 その1
http://motofreak.jp/?p=4040
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて前後サスペンションのメンテと
車体への組み込みが完了しましたので
フロントブレーキキャリパーの
メンテナンスを行いたいと思います。
まずはブレーキフルードを抜き取ります。
う~ん、、、、、
ハッキリ言ってダメですねこれは。
完全にフルードが劣化しており、
固形物まで発生しています。
乗り方にもよりますが3年以上メンテしないと
こう言った事態が発生します。
各ピストンとシールリングを抜いて
キャリパー内を清掃します。
シールリングの溝もビッシリ汚れが
詰まっていましたがしっかり掃除します。
ピストン類もしっかり掃除しましょう。
忘れてはいけないのが
外したパッド類を新品にする事です。
が、、、
今回は古いパッドの再使用と成りましたので
元の位置に戻せるようにマーキングします。
清掃が済んだらフルードを足しましょう。
今回使用するのは私が思う最強ケミカル
アメリカはアムズオイル社のフルードです。
固いだけのフルードならいくらでもあります。
正直車用のDOT3を使えば固いです。
ただ固いだけでは情報量が少ないので、
適度な弾力感が無いと良くないです。
例えばブレーキディスクが路面で
ブレーキパッドがタイヤと考えると
フルードはサスペンションみたいな物です。
走っている時の情報量が有るからこそ
安心してしっかり掛けられるのです。
さて、ブレーキとサスペンションの
組み込みが完了しました。
この後ざっとサスペンションセッティングを
出してオーナー様に確認頂き終了しました。
が、、、、、
エンジンを掛けると何か違和感が。
「ジスペケってこんなに振動有ったかな?」
どうしても気に成るので
エンジンオイルについてお聞きしてみると
「バイクを中古で買ってからオイル交換してません」
なるほど。
それではエンジンオイルをチェックしてみましょう。
ダメです。
全然ダメですっ!!!
おっさんの街乗りスクーターレベルで
オイルが劣化していました。
世界をその高性能でアッと言わせた
天下のGSX-R1000とは思えないオイル。
エンジン壊れちゃいますよ。
粘度チェックもしてみましたが、
ガソリン混入が原因と思われる
燃料希釈が原因で完全に使用不可です。
オイルの限界を超えて使用しますと
オイルが汚れを抱え込む事が出来ず
エンジン内に汚れが溜まり出します。
特にピストンリングの溝に汚れが溜まり
リングの固着ピストンリングスティックが
発生するとシリンダー内に上手く追従出来ず
圧縮が下がったりブローバイがオイルに混ざり
余計に劣化を促進しますので要注意です。
ではオイル交換をしましょう。
またまたアムズオイル10W-40。
とりあえずこのレベルのオイルを入れれば
暫くは安心です。
ただし高性能オイルは洗浄能力が高いので、
エンジン内が凄く汚れている場合
凄く早い段階でオイルが劣化するので
高価なオイルですが早めの交換をおすすめします。
試乗して頂いたところ
エンジンフィールも復活しひとまず安心です。
暫く走っていただき汚れが落ちたら
早めのエンジンオイル交換で問題無いでしょう。
大体1000~2000km交換目安ですかね。
後はサスセッティングを出して確認いただき
大体のOKは頂きましたので、
これから普通に使用していく中で
何度かセッティングを調整して完了です。
新車から買ってまだ一度もセッティングや
サスペンションションオーバーホールを
されていない方は一度お考え頂いては
如何でしょうか?
遠慮なくモトフリークまで
ご連絡お待ちしております。
お問い合わせ
〒120-0034
東京都足立区千住1-1-9-1F
TEL 03-6806-2277