いつもモトフリークブログを
ご覧頂き有難うございます。

モトフリークではタイヤ交換作業の時に
ブレーキパッドの残量やベアリングの状態など
その場でチェックできる物は
お客様に状態をお伝えしています。

そんな中で頂く質問に、
「ブレーキのタッチが甘い気がする、、、」
と言うものがあります。

ここで重要なのは
「ブレーキが利かない!」と言う
ハッキリした分かりやすい状態では無く
ゆっくりレバーを引いて
パッドがディスクに触った瞬間の
カッチリしたタッチが無く成った。

「なんか今までと違う気がする、、、」
と言う様な、何かハッキリしないけど
不安に成るシチュエーションについて
お答えしようと思います。

「メッシュに変えてエア抜きもしたのに、、、」
と言うような一般的な対処をして
それでも改善しない時に該当します。

順番としては一般的に気付き辛い
分かりにくい順番に上げてみますね。
ブレーキマスター ブレーキパッド
原因1
ホイールベアリングが損耗している

意外と多いのがベアリングの損耗です。
ベアリングが損耗しますと
タイヤが左右に触れながら回転するため、
ブレーキディスクがパッドを広げます。

すると常にクリアランスが多い為、
ブレーキレバーを引いてから
パッドがディスクに接触するまでの
距離が開いて空走期間が増えます。

対処方法
ただちにベアリングを交換しましょう。
ベアリングの寿命は大体20000キロ目安に
している方が多いようですが、
スポーツ走行が多い方は速く痛みます。

原因2
パッドのバックプレートが反っている

スポーツ走行に適していないパッドや
低品質なブレーキパッドが
高温に成る走行をしますと
バックプレートの鉄板と摩擦材は
熱膨張係数が違うために反ります。

通常は冷めれば元に戻るのですが
中には反ったまま戻らないケースがあります。

また反った状態でパッドが偏摩耗し
冷えた時にその影響が出るなど。

ブレーキレバーを引いた時に
キャリパーピストンが飛びだす距離は
イメージとして1ミリにも満たないので、
反ったパッドがピストンを押し戻している事で
レバーを引いても空走期間が発生します。

対処方法
一定の評価が有る有名メーカーの
走りに合った良質なパッドに交換。

原因3
ブレーキキャリパーの高温時強度不足

たまに有る事ですが、
結構スポーツ走行に適したバイクでも
純正装着キャリパーの高温時強度が
低い物が有るような気がします。

具体的に言うとサーキット等でかっ飛ばし
キャリパーが熱くて触れない位の温度に
成った時になんかタッチが悪いと言うもの。

メッシュホースにしてスポーツパッドを入れ
良質なブレーキフルードにしたのに
何故か高温時だけタッチがしっかりしない。

勿論正しいメンテナンスが出来ている
と言う前提条件は必要です。

対処方法
ブレーキキャリパーをスポーツ走行に
適した物に交換する。

原因4
パッドピンが損耗している

パッドピンのパッドに当たる部分が
損耗してくると特に初期作動が悪化します。

対処方法
新品に交換

原因5
マスターシリンダーのピストン損耗

マスターシリンダー内の
ピストンラバーは意外と速く損耗します。

特に効きが悪いと感じる様な
走りに有っていないパッドを使用すると
必要以上に力を入れてレバーを引く為
ピストンラバーが損耗する事があります。

速い方ですと1年で損耗する場合があります。

対処方法
新品に交換

原因6
マスターシリンダー側のエア噛み

特にラジアルマスタータイプのレバーは
マスター内の空気が抜けにくい物があります。

対処方法
キャリパー側からだけでは無く、
マスターのブリーザーからもエア抜きを
してみると改善する場合があります。
と言うより必然だと思います。

また高度な技には成りますが、
通称「逆噴射」と言うのがありまして、
キャリパー側からフルードを足す
方法も有ります。
が、難しいので慎重に作業して下さい。

原因7
その他
これらは「イロハのイ」なので
最初に疑って下さい。

・パッドが損耗している
・ディスクが損耗している
・フルードが低品質
・フルードが変質している
・フルード内にエアが有る
・レバーアッシー本体のネジ緩み
・ブレーキレバーの取付不良
もしくは潤滑不足

以上思いつく事を書いてみましたが
もし何か質問が御座いましたら
モトフリークまでお問い合わせ下さい。

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