おひさしぶりのモトフリブログです。

最近はバイクシーズンなせいか、さすがに忙しすぎてブログアップする気力がなくなってました。

さて、今回は交換したベアリングが「こんな感じだったよ。」という内容です。

 

ベアリング交換約一か月分

ベアリング交換 バイクハブ バイクタイヤ交換東京

写真に59個かな?

それプラス回収が間に合わなくて捨てた分が有るんで、多分一ヶ月で70個くらい交換したと思います。3月と5月はイメージでコレの1.5倍/一ヶ月くらい有った感じです。

せっかく一杯あったのに間違えて捨てちゃったんですよね~。

ちなみに、、、

●黒いのは非接触シールで水が入る(メーカーによっては黒でも防止仕様)

●茶色は接触シールで防水性あり

そんな違いがあります。

接触非接触というのは、内輪(インナーレース)と外輪(アウターレース)の両方に、ゴムシールが触っているか否かの区別です。

さらに、ベアリング両面にシールが有るか、片方にしか無いのか?で「両面接触ゴムシール」なんていう名称もあります。

公道を走るバイクでしたら、非接触シールで究極のフリクションロスをねらうより、耐水・防塵性能に優れる茶色の接触ゴムシールをオススメしますね。

つまり「内輪と外輪に接触しているゴムシールが両面に有る」のが防水的に最強です。

 

ベアリングのシールを外すと、、、

ベアリング交換 バイクハブ バイクタイヤ交換東京

見づらくて申し訳ないですが、中にパチンコ玉みたいのが入っていて、そこが写真のようにグリースが切れたり汚れが入ると壊れるんで、上記のシールで防水・防塵性能を担保する訳です。

 

新品ベアリングは、、、

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こんな感じでキレイなんです。コレは写真用にグリースを除去してるんで、実際は中がグリースだらけですけどね。

 

ベアリングの型番

ベアリング交換型番 ホイールハブベアリング バイクタイヤ交換東京

上の青白カラーの箱が標準的なタイプでモトフリでよく使う日本のNTN。下のホンダは純正型番でJISとかドイツのDINなどとは規格が違うことがあります。。

ちなみに、、、

●6006は、構造・サイズを表して

●LLUは、両側接触ゴムシールの意味で、NSKならDDU

●C3は、隙間(クリアランス)が標準CNよりチョイ広い高荷重・高温対応品でバイクにオススメ。

●5Kは、共同油脂のマルテンプULRグリースで、テトラエステル・ジエステルの合成油ベースでリチュウム増稠剤。

●2ASだと昭和シェルの鉱物油ベースでリチュウム増稠剤。

●使ってる鋼材は一般的に言ってJISの「SUJ2=スチール・USE・軸受の規格2番鋼材」という軸受鋼材。

ナイフに詳しい人向けに例えると、アメリカはコールドスチール社のマスターハンターの「カーボンV=ファイブ」鋼材。

あれはJISのアメリカ版「AISI=アメリカン・アイアン・アンド・スチール・インスティテュート=アメリカ鉄鋼協会」で言うところの「52100」って鋼材です。

ただしベアリングは靭性が求められるナイフより、さらにカリンカリンでパキパキの硬い焼入れがしてあるんで、ダメになりだすとガラスみたいにイッキに破壊するから予防的交換が重要です。

 

ベアリングの寿命偏差値 モトフリの場合

ベアリング寿命偏差値 バイクハブベアリング交換 バイクタイヤ交換東京モトフリーク

まぁ、だいたいこんな感じですかね。※6/2ベジェ曲線を変更しました。

特にフロントホイールのハブベアリングは、壊れるとまっすぐ走らないわ、ホイールと一緒に振れるブレーキディスクがパッドを広げてブレーキ効かないわで、純粋にブレーキが効かない事より複合技で超絶危ないですから、少しでも傷んできたら迷わず予防交換を心がけて下さい。

一万円もしないパーツで死傷事故を起こすのは、あまりにも命の見積りが安過ぎだと思います。

 

必ずチェックしましょう

モトフリではバランスを取る時に、機械と触診の両方で必ずチェックしてますけど、もし20000~30000km以上乗っているのに、、、

「そういえば俺のバイクはベアリングチェックしてあるかな?」という方はベアリングチェックをオススメします。

たまにご来店のお客様から「バイクを押し引きしてホイール回ってるからOKっすよ~~~」と他店メカニックに言われたとの話を聞きますが、相当末期症状的に壊れまくっているならまだしも、一般的にはホイールを外して直接調べないと分からないです。

って言うかホイール回ってなかったら既にベアリング壊れてるじゃん!だったらメカニックに見せなくても誰でも「あ、ホイール回らん」って気づく訳だから全然転倒予防整備になってないし、、、。

壊れたり事故ってから交換しなくてもイイように予防点検・交換が有るわけで、そのメカニックの発言の意味が全然わからんです。

更に怖いと思うのは、そのメカニックは多分ベアリングの事を理解していないと思うから、そのメカニックがベアリング交換したらどんな結果になるのか?ってこと。

どんな工具で、左右どちらからスタートして、どんな軸力、プリロード、整列を想定すればよいのか?を理解してないと、、、、、、特にフロントホイールの作業ミスは悲惨な結果が待っていると思います。

 

というわけで、、、

これからの6月~7月は梅雨でバイクに乗るのも減りそうですから、この機会に信頼できるショップさんでベアリングチェックを依頼されてみては如何でしょうか?

 

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